PTAは強制労働ではない。やりたい人がやるだけ、ボランティア活動と変わらない。そんな思いを込めて、PTAにPTA退会届を提出しました。
今回はそんな話の中でも、はじめのはじめ、なぜPTAに加入することになったのかについて焦点を置いています。
PTAに退会届を出そうか迷っている方へ。私の場合はこんな感じでした。
PTAは強制団体?? いいえ、任意団体です
そもそも退会以前の問題として、私はPTAに加入するつもりは全くありませんでした。
なので、私はPTAに加入届を提出していません。なのになぜPTAに加入してしまったのでしょうか。
理由は簡単です。昨今、PTAは任意団体であるにも関わらず、PTAへの自動加入が問題となっていますが、うちの小学校も例にもれず、自動加入だったです。
入学説明会や入学式でのPTA会長挨拶では……
初めてPTA会長より、PTAが任意団体であると説明を受けたのは、小学校へ上がる前に行われた入学説明会のときです。そこでPTA会長から挨拶があったのですが、「PTAは任意の団体ですが、ほとんどの方々に加入して頂いております」と説明がありました。
私はこのPTA会長の言葉を聞いて安心しました。ほとんどの人が加入しているとはいえ、会長自らが任意の団体であると明言している以上、PTA加入届はちゃんと整備されていると思ったからです。
その数か月後。入学式でも、入学説明会と同様に、「PTAは任意の団体ですが、ほとんどの方々に加入して頂いております」挨拶がありました。
入学式後には各教室でPTAの規約やしおり、ハンドブック、そしてPTA登録カードが配られました。
私はこのとき、このPTA登録カードがPTA加入届なのかな、と思いました。
しかし、教室では大量にあるPTA関連の資料を全て読むことはできないので、ひとまず家でゆっくり読もうと思ったのです。
PTAのハンドブックでは……
家に帰ってまず、PTAのハンドブックを読みました。これは区から配布されるもののようで、編集・発行は○○区教育委員会となっていました。
内容は至極真っ当で、PTAへの加入が任意であることはもちろん、PTA会員・非会員で区別があってはならないことなど、私の知りたい情報がたくさん書かれていました。
PTAの規約やしおりでは……
私は次に、PTAの規約を読みました。ですがこれには、何やら小難しいことがだらだら書いてあるだけで、私の知りたいPTAの加入や退会については何も書いてありませんでした。
しおりも規約同様に、加入や退会についての記述はありません。書いてあったのは、PTAの役員や委員、係の紹介と、それに付随するポイント登録についてだけ。
まだPTAに加入すらしていないのに、役員だの、ポイント制度だのと、話がぶっとびすぎです。
PTA登録カードでは……
私は嫌な予感を覚えながら、PTA登録カードを見ることにしました。
そもそも、この、登録カードという名前自体、なんだか腑に落ちません。なぜ、加入届という名前ではないのでしょうか。答えは、すぐにわかりました。
PTA登録カードを読み進めて いくと、ある重要な一文に出くわしました。
登録カードを未提出、または未記入で提出した場合、役員・委員をどの学年でも引き受けていただけるものとします。
私は一瞬、目が点になりました。PTA登録カードは、PTA加入の是非を問うカードではなかったのです。
うちのPTAは強制加入の、強制団体です
私はもともとPTAに加入するつもりは全くなかったので、PTA登録カードを提出する予定も全くありませんでした。
ですが、PTA登録カードを提出しないと、PTAの方で勝手に役員だの委員だのにされてしまうようなのです。
これはもう、自動加入というか、強制加入です。脅迫もいいところです。
つまり、あれだけPTAは任意団体であると繰り返してはいても、ふたを開けてみれば、PTA加入届なんてものは一切ありませんでした。そして、PTA登録カードは立派な脅迫カードでした。
PTAが任意の団体だなんて、嘘ばっか。加入届がなくて、何が任意団体なのやら。これじゃあ、強制団体じゃないですか。
PTAへの不信感が生まれた瞬間でした。
そして結局、PTA加入の道へ
何度も言いますが、私は最初から、PTAに加入するつもりは全くありませんでした。
ですが、私は荒波は立てずに、PTA強制加入の波に乗ることにしました。つまり、荒波は立てずに、PTA登録カードを提出することにしました。もちろん、ちゃんと記入して。
PTAに強制加入して一年
脅迫めいていたとはいえ、一応自らの意思でPTA登録カードを提出したものの責任として、できる範囲でこの一年間PTA活動をしてきました。
でもやはりもともと、加入したくなかったPTAです。日に日に、私にはPTA活動はできないという思いが高まっていき、PTA退会届を出すまでに至りました。
後に別の記事で述べますが、PTA退会届を提出するのは想像していた以上に、骨の折れる作業でした。そもそも、加入届を整備していないPTAです。退会届だって整備しているわけがありません。
最後に
最後に、表題のなぜPTAに加入することになったのか、について述べたいと思います。ひとことでいえば、自動加入、もとい強制加入だったからです。
ここまで読んでくださった方の中には、「今回のことは、PTAの自動加入や強制加入とはいえない。PTA登録カードを自分の意思で記入して、自分の意思で提出したのだから、それを行った時点でPTAには何の非はない」という方もおられるかもしれません。
でもやはり、あの脅迫めいた文を読んで、PTA登録カードの未提出を貫ける人は少ないかと思います。