あなたのお子様がこれから入学される学校のPTAは、PTAに加入届を出さずとも、入学と同時にPTAに自動的に加入させられてしまう「強制加入」のPTAではありませんか？ 入学先のPTAが「強制加入」だと知って、PTAは保護者の義務で、PTAからは決して逃れられないのだと、諦めてはいませんか？
そんなあなたに朗報です。「強制加入」なPTAを入学前に拒否する方法があるのです。
今回は、PTAに入りたくないあなたへ、入学前に「強制加入」なPTAを拒否する方法について、書いていきたいと思います。
そもそも「強制加入」なPTAは、違法！！
そもそも加入届が整備されていない「強制加入」なPTAは、違法である可能性があります。
日本国憲法 第21条 結社の自由
結社の自由とは、自由権の一種であり、誰でも団体（結社）を結成できるとする権利である。また、団体に加入や脱退する権利、団体を解散する権利も含まれる。
出典：Wikipedia
「結社の自由」には、団体を作る自由の他、団体に加入する自由、団体に退会する自由も含まれます。つまりこれは、PTAという団体を自由に結成・解散することができ、かつ、PTAに自由に入退会することができる権利を、保護者は持っているということです。同様に日本には、保護者に対して、PTAの参加を義務付ける法律は一切ありません。
というわけで、PTAに加入したくなければ、あなたの一存で、PTAには加入しなくて大丈夫なのです。
入学前にPTA加入を拒否する方法
さて、ここからが本題です。入学前に「強制加入」なPTAから、加入を拒否する方法をお教えします。その方法はずばり、入学前にPTAへ「非加入届」を提出することです。
PTA非加入届とは、PTAに加入する前の時点で、「私はPTAに加入する意思がない」ということを示す届け出のことです。PTA退会届はPTAに加入してしまった後に出す届のことですが、PTA非加入届はPTAに加入させられてしまう以前に出す届のことなのです。
つまり、このPTA非加入届を入学以前に、PTAへ提出することによって、あなたがPTAへ「強制加入」してしまうことを防ぐことができます。PTAへ非加入届を提出することで「私はPTAに加入する意思がない」ということ示し、PTAに強制的に加入してしまうのを防ぐのです。
PTA非加入届の書き方・出し方は、こちらで詳しく書いています。
本当に、入学前にPTA加入を拒否して大丈夫？
さて、ここで一つ疑問があります。それは、果たして本当に、入学前にPTAの加入を拒否してしまっていいのか、ということです。
入学前にPTA加入を拒否して、PTA非加入届を提出すれば、PTAに加入することは一切ありません。しかし、PTAに全く加入せず、始めからPTA非会員を選んでしまうと、思わぬデメリットがあるかもしれないのです。
以下に、入学前にPTA加入を拒否することのデメリットと、メリットについて書いてみました。
入学前にPTA加入を拒否するデメリット
学校によっては、PTA非会員家庭の子どもには、PTA主催のイベントの参加を拒否することがあります。もちろん、そういった差別は本来あってはならない行為です。しかし残念なことに、差別は横行しています。
入学前からPTA加入を拒否して、始めからPTA非会員になると、このような、子どもに不利益が起きる可能性を耳にすることもありません。つまり、もしもPTA会員であったなら受けられたかもしれない恩恵を、何も知らないまま捨ててしまうことになるかもしれないのです。
入学前にPTA加入を拒否するメリット
一方で、入学前にPTA加入を拒否するメリットも、ちゃんとあります。それは何といっても、PTAの役員・委員決めの煩わしさに、全く巻き込まれることがない、ということです。
最近では、入学式当日に、いきなりPTAの委員決めを強行する学校もあるようです。体育館に保護者を閉じ込めて、委員が決まらない限り、入学式の集合写真を撮らせないとかなんとか……。恐ろしい話ですね。
最後に
今回は、PTAに入りたくないあなたへ、入学前に「強制加入」なPTAを拒否する方法について、メリットやデメリットも交えながら書いてみました。
入学前にPTA加入を拒否するメリットやデメリットを読んでみて、もしデメリットの方が大きいな、と思ったあなたは、とりあえず最初はPTAに加入してしまうのも手かもしれません。
PTAは自分の自由に入退会できる団体です。一回少しだけでも加入してみて、嫌だったら退会もできます。また場合によっては、退会をせずとも、PTAの役員や委員の活動を免除することもできます。実際に私は、PTAを退会せずに、PTAから役員・委員を免除してもらっています。
ぜひ今一度、入学前にPTA加入を拒否することの、メリット・デメリットを考えてみてください。
参考までに、PTAの退会届や非加入届の書き方、PTA役員・委員の断り方などは以下からどうぞ。
