PTAを退会したくなったときに読んでみるブログ

PTA退会届提出までの道のりと、その後。

PTAタダ乗りずるい!! いいえ、ずるくありません。

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「PTAのタダ乗り」という言葉を聞いたことがありますか? タダ乗りという言葉を聞くと、電車のキセル乗車(不正乗車)など、あまりいいイメージはないかもしれません。では、PTAに関するタダ乗りとは一体どういうものでしょうか。

今回は、PTAのタダ乗り問題について書いていきたいと思います。

PTAのタダ乗りとは

「PTAのタダ乗り」とは、PTA会費を払っていない「PTA非会員家庭の子ども」が、PTAの主催するイベントに参加することをいいます。つまり、PTA会費を1円も払っていない家の子どもが、PTAの主催するイベントに参加するなんて、ずるいじゃん!! という話です。

結論から書きますと、全然ずるくありません。では、なぜずるくないのでしょうか。

PTAのタダ乗りがずるくない理由

PTAのタダ乗りがずるくない、と考えられる理由は以下の3点です。

  1. PTAは会員・非会員に関係なく「子どものため」の団体である
  2. 子どもたち自身はPTA会費を支払っていないので、そもそもがタダ乗り
  3. PTA会費はPTAの恩恵を受けるサービスの対価ではない

PTAは会員・非会員に関係なく「子どものため」の団体である

PTAの理念はあくまでも「全ての子どもたちのために」です。そこには、PTAの会員であろうと非会員であろうと、何の関係もありません。なので、PTA会費を支払っていないPTA非会員家庭の子どもに、PTA主催のイベントの参加を拒否することは許されません。それはれっきとした差別です。教育の現場である学校で、「PTAタダ乗りずるい」などと言って、子どもを差別することは許されません

子どもたち自身はPTA会費を支払っていないので、そもそもがタダ乗り

そもそもの話ですが、PTAの会員となっているのは保護者の方であって、子どもたちの方ではありません。つまり、PTA会員になっている子どもたちは誰一人といなく、PTA会費を支払っている子どもも誰一人としていないのです。PTA会費を支払っていない子どもたちを、いちいち「PTA会員だから」とか「PTA非会員だから」とかいう理由で差別をするなんて、おかしな話です。

大事なことなのでもう一度言います。子どもたちはPTA会費を支払っていません。子どもたちはPTA会員でもなければ、PTA非会員でもないのです。それをいったら、子どもたち全員が、「PTAタダ乗りずるい」状態になってしまいます

PTA会費はPTAの恩恵を受けるサービスの対価ではない

PTA会費はPTA会員ならば、一人っ子だろうが、2人兄弟だろうが、3人兄弟だろうが、どの家庭もみんな一律に、各家庭ごとに支払っていますよね? これは当たり前の話だと思います。

つまり何が言いたいのかというと、PTA会費は、子どもの人数ごとに金額が変わるものではありません。なぜならば、PTAは子どもたち一人一人が加入するものではなく、各家庭ごとに加入するものだからです。

そうでなければ、一人っ子の子どもは2人以上の兄弟の子どもよりも、PTA会費に対する費用対効果が低くなってしまうとか、そういう問題が出てきてしまいます。でも、そんなことでいちいち文句を言う保護者はいませんよね? 一人っ子の保護者が2人以上兄弟の保護者に対して「うちは子どもが1人しかいないから、PTA会費をその分安くしろ」という保護者はいないと思います。

つまりは、そういうことです。PTA会費はPTAの恩恵を受けるためのサービスの対価ではないのです。「PTAタダ乗りずるい」とかいう以前の問題なのです。

ではなぜ「PTAタダ乗りずるい」になるのか

先の理由からもわかるように、「PTAのタダ乗り」は決して、ずるい行為ではありません。ではどうして、「PTAタダ乗りずるい」という話になってしまうのでしょうか。

それはやはり、心のどこかで、PTAを退会した人が羨ましく思えてしまうからであると考えられます。つまり、PTA会費を支払わない「タダ乗り」という行為がずるいのではなく、「PTA退会」という行為がずるいというわけです

面倒くさいPTA活動を私はやっているのに、あなたはPTAを退会して、PTA会費も支払わないで、なんだかもう全部ずるい!! 「PTAタダ乗りずるい」とは、きっと、そんな心理です。

最後に

今回は、PTAのタダ乗り問題について考えてみました。「PTAタダ乗りずるい」という心理の裏には、「PTA退会ずるい」という思いが少なからずあると思います。「PTA退会ずるい」というのならば、いっそのこと、本当に退会してみるのも手です。PTAは本来、個人の自由に、退会や加入ができるものです。

また、本当にずるいのは、「PTAを退会した人」ではなく「PTAそのもの」であると、私は考えています。

よろしければ、下記の記事も合わせてお読みください。

  1. PTA退会届の書き方
  2. PTA退会届の出し方
  3. PTAで本当にずるいのは誰なのか?