PTAを退会したくなったときに読んでみるブログ

PTA退会届提出までの道のりと、その後。

PTA退会と子どもへのいじめについて

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PTAを退会したら、子どもがいじめられてしまう、という話を聞いたことはありませんか? PTAを退会するのは、あくまでも保護者である親の方であって、子どもには何の関係もないはずですが、どうして子どもがいじめられてしまうという事態になってしまうのでしょうか。

今回は、PTA退会と子どもへのいじめについて考えてみました。

PTAを退会すると、子どもがいじめられるのは、本当なのか

まず根本的な疑問として、PTAを退会すると子どもがいじめに遭ってしまうのは、本当なのか、という疑問から考えていきたいと思います。結論からいうと、これは本当です。

残念な話ですが、PTAを退会すると子どもがいじめに遭ってしまうということは、可能性として、大いに考えられるのです。もちろん、いじめは許されることではありません。ましてや、親のPTA退会が理由で、子どもがいじめに遭うなど、絶対にあってはならないことです。

しかし、PTAを退会すると、重大ないじめにまで発展せずとも、何かしらの嫌がらせを子どもが受ける可能性は大いにありえるのが現状です。

例えば、どんないじめに遭うのか

PTA退会家庭の子どもは、例えば、どんないじめに遭うのでしょうか。考えられるいじめは、全て親の言動からはじまります

意図せず間接的に、いじめになってしまう場合

普通の親であれば、まさか自分の子どもを使って、特定の子どもにいじめや嫌がらせをさせようなどとは思いません。ですが、「〇〇ちゃんと一緒に遊んではいけません」程度のことは、普通に自分の子どもに言います。

入れ墨をしているなど、ちょっと変わった保護者がいれば、その家庭やお子さんには、自分の子どもに近寄ってほしくない、と考える親御さんはごく普通にいると思います。

その「ちょっと変わった家庭」にはPTA退会者も含まれます。世間一般的な考えとして、PTAを自由に退会できるという事実は、まだ全ての保護者に知れ渡っていないのが現状です。PTAを退会するという「ちょっと変わった家庭」に、自分の子どもを近寄らせたくない場合、親は子どもにいじめを促すつもりはないものの、「〇〇ちゃんと一緒に遊んではいけません」と言って、ある特定の子ども、つまりPTA退会家庭の子どもとの遊びを禁止してしまうのです。

はじめのうちは「〇〇ちゃんと一緒に遊んではいけません」だけで済むかもしれません。しかし次第にそれは、子どもたちの中でエスカレートしていき、「〇〇ちゃんと一緒に遊んではいけません」から「〇〇ちゃんを仲間外れにしよう」という話になります。いじめの第一歩です。

PTA会員である親はPTA退会家庭の子どもに、いじめを指示したつもりはなかったのかもしれません。しかし、それは次第に子どもたちの中で、「遊んではいけない=仲間外れにしてもいい」という図式が成り立っていってしまうのです。

明らかに、親が率先してPTA退会家庭を非難する場合

先に述べた「〇〇ちゃんと一緒に遊んではいけません」という台詞には、悪意はなかったかもしれません。ですが、中には、親が率先してPTA退会家庭を非難したり、PTA退会家庭の子どもをいじめるように、自らの子どもを誘導することがあります。そうなってくると、明らかに悪意があり、明らかないじめと言えます。

悲しいことですが、そういった意地悪な人は、どこにでも一定数います。避けようのない現実です。ただたんに「〇〇ちゃんの家と遊んではいけません」という台詞と「〇〇ちゃんの家はPTAに入っていないから、一緒に遊ばなくていいんだよ」という台詞は、一見同じに聞こえるかもしれません。

ですが、前者はただたんに「遊んではいけない」と注意しているだけですが、後者は明らかに悪意を持って「PTAに入っていないから」と特定の理由を付けて「一緒に遊ばなくていいんだよ」と言っています。「一緒に遊ばなくていいんだよ」という台詞は、一見優しそうな台詞に見えますが、子どもにとって「仲間外れにしてもいい」と同語です。

ちょっと大袈裟に思うかもしれませんが、一緒に遊んでほしくないのなら、ただたんに「一緒に遊んではいけない」と注意するだけでいいはずです。それを「〇〇ちゃんの家はPTAに入っていないから、一緒に遊ばなくていいんだよ」とわざわざ言うのは、悪意があるとしか思えません。

つまりこの場合、PTAを退会したら子供がいじめられるのではなく、PTA会員の親が、PTA退会家庭の子どもに対して、自分の子どもを使って腹いせをしていると思わずにいられません。

PTA退会によって起こるいじめは、全て親が原因 

ここまで述べてきたことからわかるように、PTA退会によって起こるいじめというのは、全て親が原因です。

そもそも子どもたちは、どこの家がPTAに入っていて、どこの家がPTAに入っていないのかなんて、知る余地もありません。

PTA退会によって、もしかしたらPTAからのお知らせのお手紙がもらえないかもしれませんが、多くの学校は、PTAからのお知らせは「家庭数」によって配布されるものであり、「子どもの人数」によって配布されるものではないので、PTAからのお知らせをもらわない子どもは一定数いるものです。つまり、子どもたちには、誰がPTA会員家庭で、誰がPTA退会家庭かなんてわからないのです。

わかるとしたら、親がわざわざそういう話を子どもに言った場合です。わざわざ親が言わなくていいのに「〇〇ちゃんの家はPTAに入っていないから、一緒に遊ばなくていいんだよ」なんて言えば、子どもは「〇〇ちゃんの家はPTAに入っていないから、一緒に遊ばなくていい」のだと思います。思うだけならいいですが、クラスの子ども中に、言いふらします。クラスの子ども中に言えば、それは仲間外れに繋がり、いじめへと発展します。

大人なら、そういう事態は容易に想像できます。それをわざわざ言うのですから、悪意があるとしか思えないのです。自分の子どもを使って、PTA退会家庭に対して、腹いせをしているとしか思えないのです。子どもは関係ないはずなのに、卑怯です。

最後に

今回は、PTA退会と子どもへのいじめについて、考えてみました。

PTAとは本来何の関係のない子どもたちが、大人の事情によって、いじめに加担させられているのならば、それは大変悲しいことです。それが、意図したものなのか、意図しないものなのかは関係ありません。PTA退会が原因で子どもがいじめに遭っている、という事実そのものが、大変悲しいことなのです。

もしも、PTA退会者が妬ましくて、子どもを使って腹いせをするくらいならば、あなたも同様にPTAを退会したらいいと思うのです。PTAは自由に退会できます。自分の子どもを自ら率先していじめの首謀者とするくらいならば、PTAなんか退会してしまった方が100倍素敵です。