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おやじの会とは? おやじの会とPTAの違いについて。

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おやじの会って知っていますか? おやじの会といっても、決して、おやじたちの飲み会とかではありません。PTAを母体とする、至極真面目な会ですよ。今回は、おやじの会とは何か、おやじの会とPTAとの違いについて思うことを書いてみました。 

おやじの会って何?

うちの小学校には、「おやじの会」というものがあります。どこの小学校にも、だいたいあるのではないかと思います。おやじの会というのは、父親ももっと気軽にPTAに参加しようをモットーに、とある父親PTA会員が立ち上げた、父親が所属する父親のためのPTAだそうです。

その活動内容は主に、母体であるPTAのお手伝いです。例えば、うちの小学校のおやじの会では、夏祭りの設営や出店のお手伝い、運動会の来賓席等のテント張り、芝刈り、餅つきなど、母親では難しい力仕事などを積極的に担当してくれているそうです。 

おやじの会が一体何のためにあり、一体何のためにわざわざPTAと区別しているのか、いまいち私にはよく分かりません。

なぜなら、PTAって母親だけが強制加入しているわけではなくて、父親だって強制加入されちゃってると思っていたので、私にはPTAとおやじの会で、区別している意味がよく分からないのです。

そこで、おやじの会とPTAの違いについて考えてみることにしました。 

おやじの会とPTAの違い

とりあえずPTAと違う点は、おやじの会は強制加入ではないということです。母体であるPTAの中に、おやじの会はあるのですが、PTAは強制加入なのに、おやじの会は強制加入ではありません。やっぱり、なんかこれって、よく分からなくないですか? 同じ保護者でも、父親は母親とは違って、PTA強制加入じゃないってことですよね?? 

そして、もう一つPTAと違う点は、おやじの会はできる人ができる時にできる事をすればいいらしいのです。活動を強制されてしまう母体のPTAとは大違いですね。 

本来PTAというものは、任意に加入できて、活動したいときに自由に活動できる団体でなくてはなりません。その点、おやじの会はPTAとは違って、極めて真っ当な団体であることが分かります。 

なぜ同じPTAなのに、おやじの会とPTAは違うのか

どうして同じPTAを母体とするのに、PTAとおやじの会はこうも全く違う団体なのでしょうか。考えられる理由は、3つあります。 

  1. おやじの会はその活動内容を、PTAのお手伝いに限っているので、単発・短時間での活動が主であり、簡単な仕事がほとんどなので、強制的に参加させなくても、人が集まりやすい。
  2. おやじの会の会員は、そのほとんどがサラリーマンなので、活動日は土曜日に限られ、強制的に参加させなくても、人が集まりやすい。
  3. おやじの会は男性のみで構成されているので、女性にありがちなPTA独特の負の連鎖(私もやったんだから、あなたもやるのが当たり前)がないので、自分の自由に活動ができる。 

おやじの会はPTAのお手伝いさん

おやじの会の活動は主に、PTAのお手伝いです。というより、基本的にPTAのお手伝いしかやりません。

例えば、おやじの会の会員が夏祭りのお手伝いをやるとなったら、夏祭り当日に指定された時間と場所に集合して、ほんの1時間ほど、PTAの夏祭り実行委員の指示に従って作業すれば、それで活動終了です。夏祭りの当日の段取りは、PTAの夏祭り実行委員が毎週のように平日に集まって会議して決めます。当たり前ですが、夏祭り実行委員の活動内容はすごく大変で面倒くさくて、時間的拘束も長いのに対して、おやじの会の活動内容は、当日の1時間ほど、夏祭り実行委員の指示通りに動くだけで、はい終わりです。

つまり、おやじの会の活動は、単発・短時間の活動が主であり、その仕事内容はどれも簡単なものなので、PTAの夏祭り実行委員のように強制的に人数を決めなくても、なんやかんやでわりと人が集まるのです。 

おやじの会の活動日は土曜のみ

おやじの会の会員は父親のみで構成されているので、会員のほとんどが平日は朝から夜まで働くサラリーマンです。日曜日・祝日は学校が使用できないので、必然的に活動日は土曜日に限られます。したがって、スケジュールも立てやすく、活動もしやすいので、強制的に参加を促さなくても、人が集まります

一方、母親が主に所属するPTAの活動といえば、仕事があろうが、介護があろうが、育児があろうが、個人の都合など全くの無視で、平日・土曜日関係なく、午前中だろうが午後だろうが、問答無用に招集がかかります。これでは、よっぽど毎日暇を持て余してる人でないと、活動できません。したがって、強制的に参加を促さないと、誰もPTAなんてやらないのです。できる時にできる事をすればいいおやじの会とは、雲泥の差です。 

おやじの会には女性特有の負の連鎖がない

おやじの会は男性のみで構成されているので、女性にありがちなPTA独特の負の連鎖がありません。負の連鎖とは、いわゆる、「私もやったんだから、あなたもやるのが当たり前!!」という、女性特有の理不尽な押し付け合いのことです。不思議なことに、こういったことは女性同士ではよく聞く話ですが、男性同士ではあまり聞いたことがありません。

私はPTA強制加入という問題の原点は、全て、この負の連鎖から始まっていると考えています。

今まではこうだった、そんなことは今までやったことがないなど、PTAの活動は全て「今までの実績」を元に活動します。無駄だと思っていても、今までこうだったから今年もやる、新しいことはやらない。最近はPTAの改革が進んでいる小学校もあるようですが、だいたいどこの小学校も、前例をとても大切にします。大変な仕事も、「私もやったんだから、あなたもやるのが当たり前!!」なのです。無駄の改革を唱えれば、あっという間に村八分で異端視されます。

その点、男性会員のみで構成されるおやじの会は、とてもさっぱりしています。無駄なことは決してしません。無駄なことがないので、時間的拘束も少なく、自分のやりたい時にやりたい事ができます。活動の強制なんてありえません。男性の、こういうさっぱりとした空気は、見習っていきたいものです。 

まとめ

今回は、おやじの会とPTAの違いについて考えてみましたが、PTAがおやじの会のように、できる人ができる時にできる事だけをするのは無理なように思いました。なぜなら、PTAの活動内容は無駄なことも多く、多岐にわたっているからです。

基本的に、おやじの会はPTAの指示に従っていればいいので、少ない活動時間で事足ります。ですが、PTAには誰も活動を指示してくれる指導者も団体もいません。それぞれの活動は、毎週毎週長い長い会議を経て決定されます。無駄だと思う活動も、個人の自由には改革できません。

まずは、PTAが今の時代に見合った改革を進めていかなければなりません。改革を進めていかなければ、PTAはこれからも、強制加入を当たり前とし、できる人ができる時にできる事をという理想とは程遠い、強制活動を続けていくことになるでしょう。