PTAを退会したくなったときに読んでみるブログ

PTA退会届提出までの道のりと、その後。

PTAに加入したと見なされる判断基準はいつ?

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皆さんはPTAに加入していますか? PTAに加入していらっしゃる方は、自分がいつ加入したのか、ご存知ですか? 

現在、多くのPTAには「PTA加入届」は整備されていません。みんないつの間にかPTAに加入して、そのまま流されるようにPTAの活動をして、役員・委員を引き受けます。では、私たちはいつ、どの段階で、PTAに加入したのでしょうか? 

今回は、PTAに加入したと見なされるのは、一体いつなのか、その判断基準について、司法の判断も交えながら、書いていきたいと思います。

 

判断基準① 学校に入学した時点

多くの方々が、PTAには学校に入学した時点で自動的に加入している、と考えていると思います。そもそも、PTAには入らなくてもいい、という話を耳にするようになったのは、ごく最近のことですから、PTAは自動加入であると、子どもが学校に通っている限り、PTAから退会することはできないのだと、信じて疑わない人の方が多いでしょう。 

当たり前のことですが、とある何かの団体に所属しようと思ったのならば、普通は、「加入届」や「入会届」などを記入して、はじめて、その団体に属することができます。もちろん、やめたいと思ったら「退会届」や「退団届」などを提出すれば、自由にやめることができます。

ですが、多くのPTAには「加入届」がなければ「退会届」もありません。つまり、先ほどの話に当てはめれば、PTAに「加入届」を出していないのだから、PTAに加入しているわけがないのです。

ですから、当たり前に考えれば、PTAに加入届を提出していないあなたは、PTAには所属していないはずなのです。 

しかし残念ながら、世間一般的には、子どもが学校に入学した時点でPTAには自動的に加入している、というのが今の日本の常識です。いくら当たり前に「PTAに加入届をだしていないから、PTAには加入していない」と言っても、多くの人の耳には届きません。 

 

判断基準② PTAに、「PTAポイント登録カード」を提出した時点

PTAにポイント制度を導入している学校ですと、ポイントの管理に使用するために「PTAポイント登録カード」のような名称の書類の提出を求められたりします。

PTAポイント制度について、ご存知ない方はこちらへどうぞ

 PTAに「加入届」を出していないのに、いきなり「PTAポイント登録カード」を提出しろと言われても、何を言っているのかわからずに戸惑いますが、PTAが入退会自由の任意団体であることを知らないと、特に疑問も持たずに「登録カード」を提出してしまうでしょう。

特に、「登録カードを出さないと、どの役員・委員でも、お引き受けできるものと解釈します」などと、脅し文句が書かれていた日には、「登録カード」を出さないなんて発想は思い浮かびもしないでしょう。 

「加入届」と「登録カード」はあくまでも、全く違うものですが、「PTAに加入しているからこそ、登録カードを自分で書いて出したのでしょ?」と言われてしまえばそれまでです。ご自身のPTAに「PTAポイント登録カード」なるものがある場合は、その提出をもって、PTAに加入したと見なされるかもしれません。 

判断基準③ 司法の判断は、PTAから規約を受け取り、PTAに会費を支払った時点

「熊本PTA裁判」という裁判をご存知でしょうか。原告である保護者がPTAを被告に相手取って起こされた裁判のことです。主な争点は、原告である保護者が、被告であるPTAに加入届を出していないのに、PTAに加入したと認められるか、否かということでした。

司法の判決は以下の通りです。ウィキペディアより引用致します。 

 本件原告が表紙に「わたしたちの帯山西PTA」及び「熊本市立帯山西小学校」と記載されている冊子を受け取り,その後「PTA会費納入袋」の文字と印刷されている納入袋を受け取ってこれを使ってPTA会費を支払ったなどのことから,原告保護者と被告PTAの間に黙示の加入に関する合意が成立した。 

引用:ウィキペディア

このことから、司法は、PTAからPTAの規約などが書かれた冊子を受け取り、 PTAにPTA会費を支払ったのならば、その時点で保護者はPTAに加入した、と判断するようです。

つまり、司法の判断からみてみると、PTAに加入したくない方は、PTA規約は受け取らずに、PTA会費は支払わない、がベストといえるでしょう。最悪、規約を受け取ってしまったとしても、PTA会費は支払わないのが、賢明かもしれません。 

ちなみに、うちのPTAの場合

ちなみにうちの学校の場合は、学校に入学した時点か、PTAに「PTAポイント登録カード」を提出した時点かなと、私は考えています。

うちのPTAには加入届はありませんでした。そのかわりに「PTAポイント登録カード」がありました。「PTAポイント登録カード」は、不本意とはいえ、確かに自分の意思で書いて、提出しましたので、少なくとも私の場合は「PTAポイント登録カード」を提出した時点で、PTAへの加入が認められたと考えられると思います。

まとめ

今回は、PTAに加入したと見なされる判断基準はいつなのか、に視点を置いて書いてみました。お役に立ちましたら、幸いです。

尚、当ブログの記事を参考したことにより、PTA加入を被ったとしても、当ブログは責任を負えません。ご了承ください。